宮城県年金協会会長退任及び就任のご挨拶

就任のあいさつ

このたび、評議委員会において会長に選任いただき責任の重さを痛感しております。

当協会は、会員の親睦を図り老後の生活の安心・安全を基軸に、健康寿命・福祉の向上、生き甲斐づくりを支える事業活動を推進する一方、少子高齢化が進み、年金水準を抑制するマクロ経済スライド等、この先さらなる負担増を強いる制度改正が懸念され、「支え手側と支えられる側」の均衡ある年金財政の制度・設計を求め、明るい老後が描けるよう請願・要望を行ってまいります。

最も危惧しているのは会員の減少です。平成10年、3万1千名をピークに右肩下がりで、厳しい現実を突き付けられています。平成11年度に調査研究委員会が設置され、会員増強を含め多角的な検討が行われていましたが、これらの記録を紐解き検証し、今後の活動の指針作りに活用したいと考えています。

喫緊の課題は、「財源の健全化に向けた収益事業を図る」ための組織的改革です。先の見えない経済環境や社会的構造の変化という厳しい時代を予感し、総意と英知を結集し「不易流行」を俎上に載せ切磋琢磨し取り組んでまいります。

当協会は50年の節目を迎えました。半世紀の歴史を創ってきた先人に衷心より敬意を表しますとともに、全年連の改革や組織の活性化に精魂を込めてきた前会長同様、ご支援を賜りますようお願い申し上げ挨拶といたします。

会長 大山 邦夫

退任のあいさつ

宮城県年金協会は、今年設立50周年を迎えることができました。この節目の年に退任できますことに幸せを感じております。思い返せば協会副会長(仙台東支部長)六年、会長を六年と12年間にわたり役員を務めさせていただきましたが、会員の減少による財政の逼迫化を招く等、反省のみが残る結果ではあります。この間、多くの会員や諸先輩、そして役員の皆様方に多大なご支援ご指導を賜りましたことに心からの感謝を申し上げます。

今、全国各県の年金協会は会員数を減らし、協会の存続そのものが危ぶまれている県もあります。しかし、私達は全国に会員と協会を持ち、年金受給者の立場から政府、厚労省、国会等に陳情や請願をできる唯一の組織です。これからも同様の趣旨で設立された組織と連携しながら、年金制度の維持、向上に向かって突き進んでいかなければなりません。

私達の協会も、若く、行動力と指導力があり、電子ツールにも堪能な大山新会長にバトンタッチすることができました。これからは、新会長を支えて、宮城県年金協会の益々の発展を期して退任の挨拶といたします。

前会長 舩山 修

※「不易流行」:不易を知らざれば基、立ちがたく(変えてはならないもの)・流行を知らざれば風、新たならず(変えるべきもの)