会長挨拶

大山邦夫会長

当協会は、昭和44年10月「厚生年金宮城友の会」として発足し、ここに50周年を迎えることができました。半世紀にわたり、諸困難を乗り越え当協会の礎を築いてこられた諸先輩、並びに会員の並々ならぬご努力に深甚なる敬意を表したいと思います。

顧みますと、発足時の会員数は1,230名、平成10年3月には31,605名となり平成11年10月組織基盤である7支部体制が形作られています。このころ、多様化する会員のニーズに応えるため「年金相談部会・レジャー福祉部会・ボランティア部会」の事業専門部会が設置され、今日の姿に収斂しています。特筆すべきは、「女性部を設置」し女性の感性を活かした活動を模索、また、国家予算や制度改正の節目々で請願・要望を行う“署名”活動では、他協会を牽引するにいたっています。

協会事業は、年金受給者の生活安定に資する施策に基軸を置き、会員相互の親睦や福祉の向上を図りながら、生き甲斐づくりの支えとなるよう積極的な活動を行い、関係する多くの方々の共感を得てまいりました。

3.11東日本大震災は未曾有の犠牲をもたらしました。記録を紐解くと、協会事務局員や支部・地区会・クラブ役員が手分けし被災状況や安否の確認など復旧のための支援を行う中、全国の仲間の皆さんからは温かい励ましの言葉が届けられ、多くのボランティアの支援をいただきました。被災者の皆さんから「…大変勇気づけられました。ご支援をいただいた皆さんに、心より感謝を申し上げます。」とのお礼の声が寄せられました。このようなボランティア精神は脈々と受け継がれ、当協会の基盤を支えていただいています。

翻って年金受給者を取り巻く環境を俯瞰し、老後の生活を守るため「変えてはならないこと・変えるべきところ」を見極め、魅力ある協会づくりに向け留まることなく、そして、当協会の生命線である「数の力(会員増強)」の拡充を肝に銘じ、不断の努力を怠らないよう取り組んでまいります。

国民皆年金制度は昭和36年に始まり、昭和61年に誰もが年金に加入する基礎年金制度の導入が行われました。年金は世代間の支え合いを基本原理としていますが、制度が財政破綻しないよう調整し将来の世代に問題を先送りさせてはならない、との考え方に一定の理解はできるものの、今日の高齢者の生活の実情を思うとき、明るい将来像を描けるような制度・設計であることを求めていかなければなりません。

先の見えない経済環境や社会的構造の変化という難しい時代を予感し、協会の理念の一部転換も俎上に載せ、総意と英知を結集し切磋琢磨しながら100周年に繋いで行くことを共有し、あいさつといたします。

宮城県年金協会
会長 大山邦夫